
安藤忠雄 仕事をつくる 改訂新版
学歴も社会的基盤もない。仕事は自分でつくらなければならない。気力、集中力、目的意識、強い思いが、自らに課したハードルを越えさせる。
フランス、イタリア、ドイツ、アメリカなど欧米、そして中国、韓国、台湾などアジアでのビッグプロジェクトも注目を集める世界的な建築家が「明日を担う子どもたちが夢を見いだしてほしい」と、自ら建築費を負担して日本全国に図書館「本の森」をオープンさせている。80歳を迎え、ますます精力的に仕事をし続けるANDOを突き動かす、そのエネルギーの源泉はどこにあるのか。
本書には、出世作「住吉の長屋」から2021年オープンのパリの現代美術館「ブルス・ドゥ・コメルス」までの代表作品がカラー写真で一同に並ぶ豪華なミニ写真集を挟み、目で見るANDOの軌跡にも読者は打ちのめされるだろう。
※本書は、2012年刊行の同タイトルに新たな文章と建築写真を加え、大幅に改定されたもの
■目次
・独学でつかんだ天職
・厳しくも優しい祖母
・初めての大病におろおろ
・「数学は美しい」と熱血指導
・弟を追ってプロデビュー
・家計と学力の問題で断念
・丹下作品に感動しきり
・若手が集まり互いに刺激
・仕事上も妻と支え合い
・専門書片手に昼ごはん
・7ヶ月ひとりでヨーロッパへ
・強い思い放っておかぬ街
・文化の先鋭たちが躍動
・仕事道具は自分持ち
・買い取らされた家を増築
・外部は窓なし、中庭から光
・予算の壁を絆で超える
・開発を見直す機運育む
・美を死の直前まで追求
・展覧会MoMA/ポンピドー
・自由で豪胆な経営者
・感性を磨く芸術の島に
・復興へ心をひとつに
・授業がまさに国際交流
ほか
著者:安藤忠雄
出版社:日本経済新聞出版
サイズ:四六
ページ数:272
発行年:2022.08