
地域開発の毒と薬 瀬戸内デザイン 3 2023 倉敷篇
日本経済はこれから何で食べていくのか。そのことを考えたとき、「観光」という産業がにわかに輝きだす。瀬戸内デザイン会議は多士済々、日本屈指の観光資源を有する瀬戸内に縁を持つ経営者、デザイナー、建築家、編集者、アーティスト、投資家、料亭女将、住職などが集結。日本だけでなく世界を視野に入れ、観光という産業の未来を考える。それぞれの見識を持ち寄り、頭脳をフル回転させて議論するだけでなく、実際に行動するプロジェクト。
第1弾では歴史ある旅館を立て直し、第2弾では船による観光の可能性を模索。そして今回の第3弾では、「倉敷」を舞台に、観光開発の難しさ、光と影について考察する。
■ファウンダー
石川康晴・神原勝成・原研哉
■ゲストスピーカー
田中仁・米田肇・長坂常・角南篤・坂本大祐
■目次
・イントロダクション
毒と薬
・歴史
倉敷の手引き
・倉敷
何でもあるだけに何もない
・起業家
官民共創の街づくり
地域社会と肩を組んで笑う方法
・食
私たちは幸せに向かっているのだろうか
資本主義社会で文化を持続させるには
・建築家
見えない開発と有人島計画
しでかす人たちう
・海島
「海島」は実現するのか
あきらめない海賊たち
・海洋
持続可能な海の開発
海の可視化の先にあるもの
・スーパーローカル
東吉野村発、地域社会を変えるデザイン
自然が資本
地栗の「地」と向き合う
・いろは
「蔵宿いろは」改修計画:破
・プレゼンテーション
人、ミュージアム、分断、生活、倉、引きの目
大原孫三郎ならどうするか
脱・美観地区への三つの提案
奈良の野武士と倉敷五人衆
・総括
毒薬変じて薬となるか
著者:瀬戸内デザイン会議
出版社:日経BP
サイズ:B6
ページ数:456
発行年:2024.04