地震地盤動力学の基礎 エネルギー的視点を含めて
対象としている範囲は、地盤中の波動伝播、地盤の変形・破壊現象に関する基礎理論やモデル化、さらに地盤震動、液状化、斜面崩壊に関わる理論・実験・解析に及ぶ。地震時の地盤挙動メカニズムを理解するための参考書。
■目次
第1章 地盤中の波動伝播と減衰
・地中での地震波の伝わり方
・1次元の実体波伝播
・3次元の実体波伝播
・表面波の伝播
・地盤の粘弾性表示
・地盤中の波動減衰
第2章 地震時の地盤物性
・地盤物性の特徴
・地盤物性の求め方
・小ひずみ物性
・ひずみ振幅に対する物性変化
第3章 地盤物性モデル化と解析・モデル実験
・地盤物性のモデル化
・地盤物性の解析への適用
・地盤物性と模型実験
第4章 地震の震動増幅と波動エネルギー
・地盤と振動増幅
・2層系地盤モデルによる増幅特性
・鉛直アレーによる観測例
・鉛直アレーと入射波増幅率
・1次元波動伝播による地盤~構造物間相互作用と逸散減衰評価
・波動伝播とエネルギーフロー
・鉛直アレー記録による波動エネルギーフロー
第5章 地盤の液状化
・液状化の基本メカニズム
・液状化発生への地盤特性の影響
・砂礫や細粒分の影響
・貫入試験による液状化判定
・粘性土の繰返し軟化
・液状化による地盤変形と対策
第6章 地震による斜面崩壊
・静的震度による滑り面法
・Newmark法
・剛性低下を考慮した自重解析法
・エネルギー的斜面流動評価法
・実際の斜面崩壊データ分析と摩擦係数の逆算
・模型水路実験から見た地盤材料特性と摩擦係数
著者:國生剛治
出版社:鹿島出版会
サイズ:B5
ページ数:385
発行年:2014.01
