建築と哲学 les objets singuliers
パリの文学者の社会活動を支援する組織「作家の家」とパリ・ラ・ヴィレット建築学校がイニシアティヴをとったプロジェクト「都市の架橋」での対話。現代思想家ジャン・ボードリヤールと建築家ジャン・ヌーヴェルという現代フランスを代表する二つの知性による、気高さと予言に満ち溢れた伝説のダイアローグ。待望の完訳。
■目次
・感謝の言葉
・第一の対話
ラディカルということ/建築のいくつかの特異なオブジェ(物体=対象)について/幻想、ヴァーチャリティとリアリティ/不安定化の領域?/コンセプト、解消不能性、めまいについて/創造と忘却について/機能主義の価値観/ニューヨークあるいはユートピア/ノスタルジーと先取りの間の建築/誘惑について(続き)・挑発と秘密/建築のメタモルフォーズ/近代性(モデルニテ)の美学/文化/建築という英雄的行為?/芸術、建築、ポストモダン/眼の欺瞞、精神の欺瞞/消滅の美学/近代性のイメージ/可視性の生物学/新たな快楽主義?
・第二の対話
建築の真実について/再びボーブールの側をめぐって/文化を保護する?/変更について-突然変異か、復権=修復か/建築の理性/明日の都市/ヴァーチャルな建築、リアルな建築/情報処理的規格化と建築/軽さと重さ/どのユートピア?/全能性の欲望としての建築/ベルリンとヨーロッパ/制約の芸術としての建築について/透明性について/光を物質としてとらえること/消滅について/証人とは何か?建築は何を証言するのか?/特異性/中立性、普遍性、グローバル性/運命と生成/建築の思想と歴史/別のタイプの知恵/スタイル(様式)の問題/ひそかな共犯性/自己表現としての自由について
・解説
・訳者あとがき
著者:ジャン・ボードリヤール、ジャン・ヌーヴェル、塚原史
出版社:鹿島出版会
サイズ:四六
ページ数:181
発行年:2005.04
