現代建築の軌跡 建築と都市をつなぐ思想と手法
本書は、2002年10月から2004年2月までの間に15回にわたって開催された公開対談をまとめたもの。建築も都市ももっと美しく、内から輝くものになり得る。相互につながり交流しつつ都市をつくる建築。その思想と手法をめぐって、第一線で活躍する15人の建築家たちと語る珠玉の対談集。現代建築の軌跡を浮かびあがらせる充実した解説と脚注がついている。
■目次
・はじめに
・第 I 部 CIAM的都市像からの脱却
解説/黒川紀章 共生-中間領域による多元的世界へ/槇文彦 グループフォーム-都市の形象をつくる/菊竹清訓 か・かた・かたち-現象と実体に架橋する/山本理顕 職住混在-都市居住の全体性を回復する/古市徹雄 スパイン(背景)-多様性を柔らかく受け入れる
・第 II 部 都市を捉えなおす内省的思考
解説/宮本忠長 修景-生活空間の壁を丁寧に辿る/北川原温 コンステレーション-都市の宇宙を捉える/新居千秋 ファンタズマゴーリア-風景をつなぐシナリオへ/安田幸一 ミニマル-都市のリプログラミングに向けて/古谷誠章 ハイパーコンプレックス・シティ-予期せぬ「出合い」から
・第 III 章 建築と都市をつなぐコンセプトへ
解説/内藤廣 素形-場所に根ざす建築の根源/隈研吾 粒子-敷地を超えて広がる環境の単位/小嶋一浩 コンパクトシティモデル-スペースブロックというツール/阿部仁史 境界面-場の状況を映し出す媒体/伊東豊雄 場所性-身体・建築・都市が同調する枠(トポス)として
著者:川向正人
出版社:鹿島出版会
サイズ:A5
ページ数:230
発行年:2005.09
