日本人の心と建築の歴史
語りつきない、謎解き、日本人と建築の歴史再発見。日本人の心のあり様を、ロマンチックな内容で建築文化の歴史をたどる。そこには著者が紐解く真実がある。心のささえとなる神社や寺院への思い、貴族から庶民の暮らし、興味はさらに建築空間へと誘う。日本人と建築にやどる精紳を、歴史の神髄をとおして知る。
■目次
・はじめに
・第1章 「起の巻」
日本の屋根はなぜ大きいか/日本の柱はなぜ太いか/日本の床はなぜ高いか/「心の御柱」がなぜあるのか/墓はなぜ巨大か/神社はなぜ建てかえられるか
・第2章 「承の巻」
五重塔はなぜ倒れないか/都市になぜ城壁がないか/門前になぜ市が/山になぜ寺が/寺になぜ道場が/正殿がなぜ寝殿か
・第3章 「転の巻」
寺の軒はなぜ深いか/庭になぜ砂か/城になぜ土か/社になぜ森か/天守閣はなぜ人気があるか/館になぜ障子か
・第4章 「結の巻」
数奇屋建築はなぜ好かれるか/都市の中になぜ都市が/河原になぜ劇場か/藩になぜ学校か/座敷はなぜ南か/家のなかになぜ神や仏か
・展望 「神なき百年」の建築と未来
・あとがき
著者:上田篤
出版社:鹿島出版会
サイズ:四六
ページ数:286
発行年:2005.12
