建土築木 2 川のある風景 内藤廣
構築物から風景へ。構築物をつくることが、「ナイものをアル状態にする」ことだとすれば、自然は常に「アッタことをナイ状態にする」ことだといえる。川はそうした自然の「アッタことをナイ状態にする」ような力を代表する。常に存在し続け、土地を育み、土地を砕き、長い時を刻んでいく。山は切り刻まれ、形がなくなることはあっても、川が人の生活から消えてなくなることはない。東大土木の教授として格闘する建築家、内藤廣の思考と眼を凝縮した2冊のフォトエッセイ集の2。
■目次
・はじめに 建土築木
・川のある風景
・五十鈴川
・神田川
・堀川運河
・ダルマ船
・道頓堀川
・鎌倉・滑川
・金沢・犀川
・三島・源兵衛川
・生も死も川へと帰っていく
・酒田・最上川
・博多・那珂川
・札幌・鴨々川
・ゴビ砂漠の大河
・草津・湯川
・熊野川
・構築物から風景へ
著者:内藤廣
出版社:鹿島出版会
サイズ:B6
ページ数:129
発行年:2006.12
