グラウンド・ゼロから 災害都市再創造のケーススタディ
コロンビア大学のテンプル・ホイン・ブエル・アメリカ建築研究センターの後援によって、2002年に行われた一連の講義をもとにまとめられた書。リスボン大地震、シカゴ大火、広島の原爆投下、エルサレムの遺跡破棄・・・そしてニューヨーク。天災、戦災に翻弄されながら、都市は焦土から奇跡的な再創造を果たした。世界的大都市の破壊と再生をめぐる9のケーススタディが紹介されている。
■目次
・イントロダクション ジョアン・オクマン
・リスボン
1755年の地震とマルケス・デ・ボンバルによる都市復興 ケネス・マックスウェル
・シカゴ
晴天の霹靂 1871年のシカゴ大火 ロス・ミラー
・広島
原子爆弾と丹下健三の広島ピース・センター カローラ・ハイン
・ロッテルダム
新しい近代都市における新しい近代社会への希望/1940年から現代まで ハン・メイヤー
・プリマス
第二次世界大戦後の復興 アラン・パワーズ
・ベルリン
映画とベルリンの壁崩壊以後の都市再建の描写 フーベルトゥス・シー-ゲルト、ラルフ・スターン
・バルカン
アービサイドとバルカン諸都市再建の成算 ミラン・プロダノヴィッチ
・エルサレム
岩のドームのシンボリズム・7世紀から現代へ カナン・マキヤ
・ニューヨーク
ニューヨークの創造的破壊 暫定的都市におけるファンタジー、予感、リアリティ マックス・ペイジ
・エピローグ
自由の建築?民主主義の鍛冶場としての年 ベンジャミン・R・ハーバー
・監訳者あとがき
著者:ジョアン・オクマン、鈴木博之監
出版社:鹿島出版会
サイズ:210×140
ページ数:358
発行年:2008.02
