機械化の文化史 ものいわぬものの歴史 (新装版)
1977年に刊行され長らく品切れとなっていた書が新装版となって復刻。
近代文明の一側面として機械化と人間生活との関り合いを立体的に描きつつ、人類史の根底を形成する道具の歴史を系統的に叙述し、機械文明の変容をデザインの方法意識の下に解明する。機械が変えた人間と社会。それは、アノニマスなものが日常に浸透するプロセスである。「ものいわぬものの生活」においては、小さな道具や物が寄り集まると、爆発的な力を獲得する。『空間 時間 建築』に次ぐ大著。
■目次
はじめに
・第一部 ものいわぬものの歴史
ものわぬものの歴史/研究方法
・第二部 機械化の起こり
運動/進歩に対する信仰/機械化の諸問題
・第三部 機械化の手段
手/規格化と互換性/複雑な手工業技術の機械化/アッセンブリーラインと科学的管理法
・第四部 機械化が有機体におよぶ
機械化と土/機械化と有機物質 パン/機械化と死 食肉/機械化と生長
・第五部 機械化が人間環境におよぶ
中世の快適さに対する考え方/十八世紀における快適さ/十九世紀 機械化と支配的趣味/十九世紀の構成的家具/二十世紀の構成的家具
・第六部 機械化が家事におよぶ
家事の機械化/家事における機械的快適さ/冷蔵の機械化/流線型と全面的機械化
・第七部 入浴の機械化
入浴の機械化
・結びとして
均衡のとれた人間
著者:S・ギーディオン、榮久庵祥二
出版社:鹿島出版会
サイズ:A5
ページ数:723
発行年:2008.07
