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イタリア合理主義 ファシズム/アンチファシズムの思想・人・運動

セール価格 3,960円(税込)

ファシズム/アンチファシズムの間で揺れ動いた、イタリアの近代建築運動を彩る合理主義建築。その思想・人・運動とは何であったかのかを、豊富な資料・写真とともに考察する。

■目次

・第1章 運動の発見-「未来派」とロンギの美術批評

 攻撃、混沌、あるいは革命性

 運動の表現-ロンギの「未来派」とボッチョーニ論

 風景へ-ロンギの「C・カッラ」論

・第2章 近代建築の導入

 政治的方向転換-ナショナリズム

 かたちのない美-グラムシの近代建築

・第3章 組織的革命の試み-初期イタリア合理主義

 背景

 運動体-「第1回イタリア合理主義建築展」1928年

 国際運動とファシズムの接点-「MIAR」1928年

 バルディの演出-「第2回イタリア合理主義建築展」1931年

 総書記長リベラの決断-「MIAR」解散の経緯と評価

 二分される建築文化-「黄旗、合理主義建築」1931年

・第4章 再出発-30年代の北イタリアの合理主義運動

 思想の都市、前衛派の都市-トリノ、ミラノ

 活動の縮図-展覧会活動

 プロモーション、批評、論争-建築誌運動と合理主義建築家

 首都へ

・第5章 体制のもとで

 ムッソリーニのローマ

 党幹部の近代化政策-G・ボッタイ

 ファシスト様式、建築の永続性-「ローマ大学ト市」「EUR」

 調停者の功績

 地方へ-G・パガーノ

・第6章 地方都市-小宇宙コスモの建築家

 ジュゼッペ・テラーニ

 ファシズムの観察者-コモの「カサ・デル・ファッショ」

 自己矛盾、破綻-コモの三つのプロジェクト

 チェザーレ・カッターネオ

 「統合」の理論とすがた-「カーザ・カッターネオ」1938-39年

・第7章 交通の場-媒介者たち

 建築ジャーナリスト、P・M・バルディ

 建築家の迷走-ル・コルビュジエとイタリア1933-34年

 批評家、エドアルド・ペルシコ

 アンチ・ファシスト文化からの建築批評

・結-建築への収束

・あとがき

著者:北川佳子

出版社:鹿島出版会

サイズ:A5

ページ数:256

発行年:2009.04