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今井兼次 建築創作論

セール価格 4,180円(税込)

モダニズムの時代にありながら、モダニズムの枠を超えた今井兼次の作品は、今日においてもその精神の耀きを失ってはいない-

ガウディやシュタイナーにいち早く注目し、精神性と芸術性で建築を高めた今井兼次は、生涯、尽きることのない創作のエネルギーを持ち続けた建築家である。本書は、自らの作品に即して創造する喜びと苦しみを、真情あふれる言葉で綴った貴重な創作論。その言葉のひとつひとつに「人間今井兼次」が生きている。

■早稲田大学図書館-早稲田新図書館建設の感想/魂を打ち込んだ六本の柱

■東京地下鉄銀座線駅舎(上野-浅草間各駅)-地下鉄余談

■早稲田大学演劇博物館-演博の建築にたずさわりし者の言葉/建築当時の思い出 早大図書館と演劇博物館

■早稲田大学山岳部員針ノ木遭難記念碑-遭難早大生を弔う記念碑きのう除幕式/遭難の碑

■今井兼次自邸-私の新居 三千円の低利資金で建てた建築家の住宅/和蘭風の軽快な中流住宅(三千円)/吾が家を語る

■松尾部隊表忠碑-記念碑の石

■岸田國士山荘-浅間高原

■多摩帝国美術学校校舎-工事随想 多摩帝国美術学校新校舎竣工に際して

■日本中学校校舎-母校新校舎小記

■田中王堂先生墓碑-田中王堂先生墓碑

■航空記念碑-航空碑を設計して/航空碑の設計/御礼言上

■西武ユネスコ村-ユネスコ村

■根津美術館-設計について

■カトリック成城教会聖堂-誕生・・・充実、七つの星のステンド・グラス 聖堂建設秘話

■柿内邸-設計者の立場

■世界平和記念広島カトリック聖堂レリーフ-私のメモより/広島平和聖堂の彫刻についての解説

■碌山美術館-碌山美術館/心の結集で建った碌山美術館

■大多喜町庁舎-描想/大多喜町役場/受賞の印象に添えて-大多喜町役場

■跣足男子カルメル会修道院聖堂-男子カルメル会修院聖堂の聖櫃の創意寸描

■東洋女子短期大学壁面陶片モザイク-モザイクについて

■日本二十六聖人殉教記念館-殉教者のためのモニュマン/かき集めスケッチの覚え書 長崎における日本二十六聖人記念建築の設計を終えて/長崎だより 日本二六聖人殉教記念建築現場の寸描/ガウディ精神の映像と私/第九シンフォニーによる発想/双塔の宗教的表微について 日本二十六聖人記念館聖フィリッポ西坂聖堂/日本二十六聖人記念館の宗教的諸形象について/葡萄の房/秘話随想 長崎・日本二十六聖人記念館の建設/原爆の地長崎に敬虔と望をあらわす 設計者として/大室高原ヘルス・ホテル計画案 大室ヘルス・ホテル計画の思い出

■訪問童貞会修道院聖堂-思い出の記/反省の記/色光の空間/沈黙の空間 鎌倉の聖母訪問会修院聖堂

■桃華楽堂-皇后陛下御還暦記念ホールのタイリング・パターンについて/回想の記/回想寸描 皇后陛下御還暦記念楽部音楽堂について/桃華楽堂の陶片モザイク(ホール側壁)/日本二十六聖人記念館と皇后陛下御還暦記念ホールとについての感慨雑記

■大隈記念館-佐賀大隈記念館竣工

■万博・教会の家-無題

■遠山美術館-粒の生命を求めて 遠山美術館の設計に寄せて/構想 遠山美術館の設計について/遠山美術館についての私の構想追加分

■メダルのデザイン-早苗会賞々牌制作後記/作者の言葉 早稲田大学「体育賞」/「乳母車」の図案に寄せて 今和次郎賞メダル・デザインの思い出

■対談 古稀を迎え「旅路」の出版をされた今井兼次先生に聞く(聞き手 徳永正三氏)

■出典一覧

■今井兼次年譜

■編者あとがき

■索引

著者:今井兼次

出版社:鹿島出版会

サイズ:220×160

ページ数:337

発行年:2009.05