デザインの小さな哲学
デザイナーのみならず、今後の文化の行方を問う者にとって必読のデザイン論。稀代のメディア・コミュニケーション論者にして、哲学的エッセイの名手が、designという語の意味や、デザイナー倫理から、デザインと神、東洋と西洋のデザイン観、傘やタイプライターや潜水艦、都市計画までを縦横に論じた。デザインとは何であり、何でありうるか?小さな1冊に感性や志向への触発スイッチが多数仕掛けられた刺激的良書の待望の邦訳。
■目次
・1.基礎から
デザインという言葉について/デザイナーの眼差し/形と定式について
神学としてのデザイン/インダストリアルデザインにおける倫理
・2.物のありようへ
戦争と物のありよう/デザイン:障害の除去のための障害/傘とテント
梃子は反撃する/いったいなぜタイプライターはカタカタいうのか?
・3.形成されたものと建設されたもの
潜水艦/製作の場/裸の壁/エメンタルチーズのように穴だらけになって
ヴィトゲンシュタインの建築/ブラジリア/都市計画
・4.地平の彼方へ
シャーマンと仮面の踊り手/形相と資料
・5.物ならぬモノ
物ならぬモノI/物ならぬモノII
・訳者あとがき
著者:ヴィレム・フルッサー、瀧本雅志
出版社:鹿島出版会
サイズ:B6
ページ数:208
発行年:2009.12
