火の見櫓 地域を見つめる安全遺産
小さいけれど安心できる風景の素(もと)、火の見櫓。それは景色に溶け込み、日本の風土を象徴する「安全遺産」である。本書には、まちづくりのヒントとなる千変万化のデザイン満載。火の見櫓研究の決定版。
■目次
1.りりしい立ち姿
見守りのかたち/消防団の歩みと火の見櫓
・コラム 火の見櫓の建て方
2.半鐘の聞こえる集落
火の見櫓のある場所/半鐘のサウンドスケープ
・コラム 立地の類型/見直される半鐘/子どもたちの目
3.手仕事のエンヂニヤリング
手仕事のタイポロジー/消防署と屯所の望楼
高さと速さと安全の構造デザイン
・コラム 火の見櫓と鉄工所
4.火の用心の教え
生活単位の象徴/防災力とコミュニティ
・コラム 銘板は語る
5.小さな安全遺産
地域遺産としての火の見櫓/「火の見単位」という安心
・コラム 滅失過程とタイムラグ/よみがえる記憶、つくられる記憶
・火の見櫓を知るリファレンス
著者:火の見櫓からまちづくりを考える会
出版社:鹿島出版会
サイズ:A5
ページ数:175
発行年:2010.07
