新装版 都市と建築のパブリックスペース ヘルツベルハーの建築講義録
作品を自己分析する時、誰から何を学んできたかを自問せざるをえないことがある。すべての発見にはその由来があるのである。(ヘルマン・ヘルツベルハー)
オランダを代表する建築家ヘルマン・ヘルツベルハーは、彼の作品もつとに知られているが、米国、カナダ、ヨーロッパにわたる教職暦もまた豊である。本書は彼の1973年以降のデルフト大学での講義録から、それを推敲したものである。すなわち本書のなかでヘルツベルハーは、自らの作品の背景をなしているものや作品を貫くアイデアについて、彼自身の言葉で語っている。ここでは建物の使われ方に関する彼の実践的な経験と評価を通して、多彩なデザインのテーマが取り上げられている。それらのテーマを、テキストとデザインの事例とを対照させながら配列することによって、自身の広範な経験をひとつの魅力的な理論に仕立てあげている。
※本書は1995年刊行の同名書籍の新装版。
■目次
・第一部 公共の領域 パブリックとプライベート
・第二部 空間をつくること、つくりこみ過ぎないで残しておくこと
・第三部 心を誘う形態
著者:ヘルマン・ヘルツベルハー、森島清太
出版社:鹿島出版会
サイズ:B5
ページ数:270
発行年:2011.06
