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反建築 大規模開発と建築家

セール価格 2,640円(税込)

マスメディアを通じて建築家の仕事は社会一般に広く知られるようになった。欧米では著名な建築家が大規模な開発計画に起用される実例が増えている。しかし、建築家はかたちづくりに執心しているにすぎないのではないかと計画手法を疑問視する声もある。建築家主導の計画によって都市環境は改善されるのか、本書はこの疑問を出発点に、ヨーロッパの郊外を中心とした大規模開発の事例を再考するものである。レンゾ・ピアノのブレーンであり、現場での検分やコンペの審査経験も豊富な著者が、盲目的な建築家志向を問い直し、建物が社会に及ぼす影響の重要性を説く。人類学者、著述家の著者が近年の仕事をもとに、建築と空間に関する考察と批判をまとめた書。

■目次

第一章 なぜ私は建築家にならなかったのか

第二章 ティラーナ コンペの審査員として感じたこと

第三章 哀しき郊外 パリ郊外の高層住宅政策と現在の移民問題

第四章 カタルーニャ バルセロナ郊外の再開発計画

第五章 白く塗りつぶす ニューヨーク・ハーレム地区の再開発とコロンビア大学の例

第六章 イタリアンクール パレルモとミラノのイメージ広告都市

第七章 都市に住む喜びを考え直す 新しい建築家の役割

著者:フランコ・ラ・チェクラ、石橋典子

出版社:鹿島出版会

サイズ:四六

ページ数:176

発行年:2011.09