大学の空間から建築の時空へ
建築のデザインに課せられた基本的な問いとは何か?大学空間論は建築時空論でもあるといえる。継承・蓄積・持続・経験をキーワードに、その空間の襞を読み解く。
■目次
・大学の空間から建築の時空へ
・I 大学空間の実践
武田先端知ビル/総合研究博物館小石川分館/柏図書館/総合図書館改修増築構想/Nメディアガーデン・東京大学藝術化学融合センター構想/経済学部図書館・広場構想/クリニカル・リサーチ・センター構想/中央食堂改修/工学部8号館エントランス整備/法文1号館改修/山中寮内藤セミナーハウス/学生支援センター/知のプロムナード
・座談会 キャンパスの空間と時間をつなぐ
・II 空間論と時空論
大学の空間/計画概念としてのオープンスペース/東京大学の「不思議な空間」/「荒涼たる原野」に重ねられた時間/本郷キャンパスの130年/時間・TIME/時間の中の「かたち」・時間の中の「デザイン」/UMUTオープンラボ展レクチャー
・III 海外大学の事例
都市に織り込まれた大学・ボローニャ大学/歴史を重ねるクワドラングル・ケンブリッジ大学/宮殿形式の変容・ベルリン工科大学/コロニアルの伝統と成長するシステム・ハーバード大学/継承される「アカデミカル・ビレッジ」の伝統・ヴァージニア州立大学/田園的キャンパスの変貌・ミシガン州立大学/硬化した拡張システム・ベルリン自由大学/マスタープランの変換による創造・イーストアングリア大学/大学を呼び戻す都市・リヨン2、3大学/都市の公共施設と郊外研究施設の2極展開・ストラスブール1、2、3大学/同一スケールによる大学空間の比較
著者:岸田省吾
出版社:鹿島出版会
サイズ:B5
ページ数:187
発行年:2012.04
