丹下健三を語る 初期から1970年代までの軌跡
丹下健三生誕100周年記念刊行。
戦後日本の建築デザインを世界に知らしめた巨匠・丹下健三。主に1945年~70年代に焦点をあて、その人と作品、活動の軌跡を座談会やインタビューにより明らかにする。W・グロピウスとの往復書簡も紹介する。
今回私たちが先生の生誕100周年を記念して出版しようと企てたので、主として座談会ないし対話による「丹下健三論」の作成である。出席者の話し合いの中から、今まで記されることのなかった事実や評価が浮かび上がり、新にそれらが記述されている(はじめにより)
■目次
・I 丹下健三をめぐる言説
世界の中での存在感 槇文彦+中村敏男+藤森照信+古市徹雄+豊川斎赫
丹下研究室の黎明期 神谷宏治+松本哲夫+西原清之+豊川斎赫
超多忙な時代の中で 神谷宏治+荘司孝衛+阿久井喜孝+豊川斎赫
世界に誇る傑作の誕生 神谷宏治+室橋正太郎+川口衛+岡村幸一郎+曽根幸一+豊川斎赫
代々木競技場第一体育館の構造設計、六つの問題と解決経緯 川口衛
丹下健三の業績が発する現代へのメッセージ 隈研吾+倉方俊輔+藤村龍至+豊川斎赫 聞き語り調書 丹下研究室のアーバンデザイン1960-1970楽屋の表と裏 八束はじめ
架空座談会 ゲートルを巻いた丹下健三 磯崎
・カラー写真構成
・II オーラルヒストリー 丹下健三との仕事
写真好きな丹下先生 村井修+八束はじめ
建築と芸術のコラボレーション 千葉一彦+中田捷夫+千葉学+神谷宏治+豊川斎赫
バッキーとイサムとタンゲ 貞尾昭二+豊川斎赫
・スケッチ構成
・PartⅢ 往復書簡 丹下健三×ウォルター・グロピウス
ヒューマニズムとユルバニスムを照射する伝統論 豊川斎赫
著者:槇文彦、神谷宏治
出版社:鹿島出版会
サイズ:A5
ページ数:360
発行年:2013.07
