インテリアデザインが生まれたとき
戦後のアート史は「アンフォメル」から始まり、デザインとアートが交差し、アートが美術館や画廊から外に出て「環境芸術」へと展開し、商業空間に取り込まれたものもあった。本書は六〇年代後半、アートと建築のあいだから、それもアート寄りで生まれてきたインテリアデザイン、デザイン側から見たアートを語ることで違った戦後アート史を記述する。
■目次
・はじめに
・1945-1950年代 デザインという言葉がない時代
デザインの夜明け、日比谷のCIEライブラリー、「間」から「空間」へ
百貨店の室内装飾部、ふたりのイサム ほか
・1960年代 インテリアデザインが生まれたとき
剣持勇と倉俣史朗の接点、空間から環境へ
一九六八年問題 ほか
・1970年代 インテリアとファッションのコラボレーション
デザインとして認められた商業空間の仕事、倉俣史朗による倉俣史朗 ほか
・1980年代以降 インテリアとアートの融合
倉俣史朗と三宅一生のコラボレーション、アートとインテリアデザインの融合
・解説 剣持勇のジャパニーズ・モダン再考 高島直之
著者:鈴木紀慶
出版社:鹿島出版会
サイズ:四六
ページ数:180
発行年:2015.06
