レム・コールハース OMA 驚異の構築
全作品を精緻に図解する圧巻のクロニクル。偏執症的イメージと建築理論の原石、ポストモダニズムと今テクスチュアリズムへの挑戦、『smlxl』での再理論化、ジェネリックなヴォリュームと不定形な多面体へ。その全軌跡を芸術史・建築史全体と結びつける。
■目次
・第1章 偏執症的=批判的方法による実践
AAスクール時代のコールハース
マンハッタンから学ぶ
矩形のプロジェクト
OMAの設立とウェルフェア島プロジェクト群
レオ二ドフ研究と「浮遊するスイミングプール」
ダクトーパーク
OMウンガースの「都市群島」
AAスクールで教える
「過密の文化」とポシェの手法
『錯乱のニューヨーク』
・第2章 コールハース的新即物主義
「優美な死骸」と「テクトニック」
OMAの論争的著作
ロッテルダム、ベルリン、アムステルダム、スヘフェニンゲンのプロジェクト
見えない過密
ハーグのダンスシアターと「衝突」
1980年代中期のヴァナキュラー・モダニティ
ヴォイドの戦略
ミース的シュルレアリスム
オランダ的マンハッタニズム
サン=クルーの住宅
・第3章 驚異の時代
クンストハルIとオランダ建築家協会本部コンペ案
クンストハルII
フィーレンディール梁の進化
「驚異の意義」
横滑面のメタファー
柔軟面のプロジェクト
フロアラックの住宅、あるいは「浮遊する箱」の住宅
マイアミ、ミュンヘン、アルメーレのプロジェクト
・第4章 『SMLXL』 建築理論を導く原理
基準平面、あるいはニュートラルな矩形面
ビッグネスの理論
フィーレンディールのコンセプト
ジェネリック・シティ
「複合的安定性」と「キャラクテール」
・第5章 ジェネリックなヴォリュームと不定形な多面体
オースマン的なポシェと多孔体
OMAとラスベガスの対決
トランジェクトリーが貫くジェネリックなヴォリュームと傾斜面をもつ直方体
不定形な多面体
マンハッタニズムの変異体
形態かプログラムか
驚異の到達点
ジャンクスペース
普遍的近代化特許
アイコンの時代
自動生成するランドアートとしての建築
・索引
・その後のコールハース/OMA/AMO 岩元真明
・訳者解説 難波和彦+岩元真明
著者:ロベルト・ガルジャーニ、難波和彦、監、岩元真明
出版社:鹿島出版会
サイズ:A5
ページ数:457
発行年:2015.12
