
日輪兵舎 戦時下に花咲いた特異な建築
満蒙開拓青少年義勇軍の宿舎として、建設された日輪兵舎。ひと目見たら忘れられない円形の特異な形をした戦争遺産の全貌に迫る。
円形の独特な形状が特徴の「日輪兵舎(にちりんへいしゃ)」は、短期間で容易に建設でき、大人数収容できたことから、戦時下に満蒙開拓青少年義勇軍の訓練生の手によって、訓練所内に何百棟と大量に建てられた。日本各地に広まった日輪兵舎であったが、現存は少なく明らかにされてこなかったその実態に迫る。
■目次
序 日輪兵舎の実像を求めて
序章 満蒙開拓青少年義勇軍と日輪兵舎
第一章 考案者・古賀弘人と建築主任・渡辺亀一郎
第二章 古賀弘人と日輪兵舎
第三章 内地訓練所と日輪兵舎
第四章 日輪兵舎の建築構造とその広がり
結章
著者:山岸常人、前田京美
出版社:鹿島出版会
サイズ:四六
ページ数:333
発行年:2019.08