
ジードルンク 住宅団地と近代建築家
ジードルンク計画を幅広く論じ、近代の集合住宅・住宅団地に関する新たな知見を提供し、さらにその現在を考察する。
ヴァイマール共和国時代のドイツで、近代建築家たちが取り組んだジードルンク=住宅団地の開発計画とはいかなるものか。今日もなお現役のジードルンクを現地調査し、いかにして時間の中で継承されてきたかを明かす。
■目次
・はしがき
・序章 ジードルンクとは何か
・第一章 最小住居への道程/エルンスト・マイのフランクフルトのジードルンク・プラウンハイム
・第二章 水平連続窓と機能性/ヴァルター・グロピウスのジードルンク・デッサウ=テルテン
・第三章 平行配置型住棟と住居の効率性の追求/オットー・ヘスラーのツェレのジードルンク・ブルームレーガー・フェルト
・第四章 住戸平面研究の実践/アレクサンダー・クラインの大ジードルンク・バート・デュレンベルク
・第五章 住棟配置と煉瓦壁に見る地域制/ハンブルクのヤレシュタット
・第六章 住宅建設の象徴性と合理性のはざまで/フーベルト・リッターのライプツィヒのジードルンク・ルントリンク
・第七章 受け継がれる居住空間第/ブルーノ・タウトのベルリンの大ジードルンク・ブリッツ
著者:海老澤模奈人
出版社:鹿島出版会
サイズ:A5
ページ数:340
発行年:2020.08