
復興を実装する 東日本大震災からの建築・地域再生
3.11を中心にして、世界と日本で行われてきた復興の実態、とくにそれを担う主体の問題をとりまとめた、復興の「実装」論。
東日本大震災からの復興においても、下部構造に面倒なことが押しつけられ、それが等閑視される状況は、そう変わっていない。むしろこれは、現代の我々の社会が共通して抱える問題ともいえる。(中略)優れたコンセプトであるBuild Back Better に応える事例が復興の現場でなぜ少ないかを問う災害の科学、そして、感染症の流行の抑止の国ごとの巧拙にも関わる公衆衛生や政治・政策の科学などにも共通する。(中略)本書が、これから起こるかもしれない災害と復興に論理的な補助線を引く助けになればと思っている。(「はじめに」より)
■目次
第1章 復旧と復興
第2章 世界から見た日本の災害復興
第3章 東日本大震災からの復興
第4章 災害公営住宅の整備
第5章 居住意向とまちづくり
第6章 浜の復興と住宅の供給
第7章 復興の主体としての自治体
第8章 東日本大震災からの復興とは何であったか
著者:小野田泰明、佃悠、鈴木さち
出版社:鹿島出版会
サイズ:A5
ページ数:336
発行年:2021.07