
戦後モダニズムの学校建築
戦後に芽吹いた有機的理念と民主的計画
権威的なスタイルを排し、ブリッジや渡り廊下で有機的に分棟をつなぐ。名だたる建築家と名も無き教育者が心血を注いだ、機能的で民主的な学校建築空間と、その建築史をたどる。戦後の「モデルスクール」事業と「補助金校舎」を総覧。
■目次
序
第一章 モデルスクールの時代 一九四七―一九五七
・第一節 モデルスクールの誕生と展開
・第二節 代表的なモデルスクール
1 最初のモデルスクール―西戸山小学校
2 東京都のモデルスクール―松濤中学校・朝日中学校
3 北海道のモデルスクール―落藤籐吉と江別市小・中学校
4 宮城県のモデルスクール―遠藤新と宮城県新制中学校
5 兵庫県芦屋市のモデルスクール―宮川小学校・山手中学校
6 神戸・阪神間のモデルスクール―生田中学校・大社中学校・北難波小学校
7 被爆都市広島のモデルスクール―戦災復興と国泰寺中学校・本川小学校
8 山口県のモデルスクール―蔵田周忠と文関小学校・白石小・中学校
9 大分県のモデルスクール―青山中学校と上野ヶ丘中学校
10 被爆都市長崎のモデルスクール―戦災復興と西浦上中学校
11 そのほかのモデルスクール――丸の内中学校・西大寺小学校・東雲小学校
第二章 補助金校舎の時代 一九五八―
・第一節 補助金による校舎建築
・第二節 代表的な補助金校舎
1 吉武泰水による学校建築 1―七戸小・中学校
2 吉武泰水による学校建築 2―青渓中学校
3 内田祥哉による学校建築―目黒第一中学校・大森第三中学校
4 千里ニュータウンの小学校
5 吉阪隆正による学校建築―呉羽中学校・長崎海星高校
6 長倉康彦による学校建築―小文間小学校
補 坂本鹿名夫の円形校舎―究極のモダニズム建築
結
参考文献・初出一覧
あとがき
著者:川島智生
出版社:鹿島出版会
サイズ:菊判
ページ数:392
発行年:2024.03