SD選書 240 建築史の基礎概念 ルネサンスから新古典主義まで
1979年刊の名著「建築造形原理の展開」の復刻版!
建築史・意匠論の概念確立をめざした建築空間論の古典。空間構成、量塊と表面の造形、光・色の視覚的イメージ、そして意匠の社会的効果という基本要素を設定し、ヨーロッパ建築史を探求する。
■目次
・日本語版への序文
・原著者による序文
・問題と方法-原著者による序説
・第1章 空間形態
「宗教建築」
第一段階
同等の付属中心を持つ単純な群/リズミカルな付属中心を持つ単純な群/同等の付属中心を持つ第二次秩序の群/リズミカルな付属中心を持つ第二次秩序の群/組み合わせれた群/単純な列/リズミカルな列/同等の付属中心をもつ列/リズミカルな付属中心を持つ列/群と列の組み合わせ/空間の付加
第二段階
長軸型教会堂におけるルネットと交叉ヴォールト/長軸型教会堂における相互に結合された礼拝堂群/長軸型教会堂におけるギャラリーとブリッジ/長軸型教会堂におけるバルコニー/他の形による相互貫入/付属中心群と袖廊の縮小/リズムの消失/基本形態/中心型教会堂におけるルネット/中心型教会堂における周歩廊/中心型教会堂におけるコレッティとブリッジ/中心型教会堂における長軸方向の強調/分節されていないホール/複雑な構成の幾何学/「予期せぬ」ヴォールト/プロテスタントの長軸型教会堂/プロテスタントの中心型教会堂/空間の分割
第三段階
凸状の空間/凸状の空間部分/ヴォールとの 諸形態/「予期せぬ」ヴォールト/閉じた空間の上部の開放/一定の天井高/ホール式教会堂/空間形態の相互貫入/プロテスタントの教会堂/微積分学にもとづく諸形態
第四段階
「世俗建築」
一、階段
第一段階/第二段階/第三段階/第四段階
二、廊下
第一段階/第二段階/第三段階/第四段階
・第2章 物体形態
第一段階
オーダー/柱列のリズミカルな間隔配分/分節化された壁/柱列と分節化された壁の組合せ/枠組/格間/力強さの発生源
第三段階
第四段階
・第3章 可視形態
第一段階
調和/明瞭さ/正面性/単一の像
第二段階
対比/明瞭さの欠如/斜め方向の見え方/多数の像
第三段階
無数の像/ひとつの視点
第四段階
・第4章 目的意図
第一段階
栄光への渇望/芸術的関心に対する宗教的関心の従属/宗教建築における目的の同等性/世俗建築における目的の同等性/求心的に把えられた目的
第二段階
イエズス会/宗教的関心に対立する芸術的関心の従属/プロテスタンティズム/カトリックの世俗建築/プロテスタントの世俗建築/遠心的に考えられた目的
第三段階
世俗建築/カトリックの教会堂/プロテスタントの教会堂
・第5章 四段階に共通する特徴と相違なる特徴
四段階の定義/四段階の区別/四段階の連続性/伝統と独創性
・訳者あとがき
著者:パウル・フランクル、香山壽夫監
出版社:鹿島出版会
サイズ:B6
ページ数:363
発行年:2005.08
