まちの遺伝子 「まちづくり」を叱る
繰り返される定型化、画一化、類似化といった金太郎アメ現象のまちづくりを一喝!キレイゴトに依拠しないまちづくりの方法とは?まちづくりの戦場を渡り歩いてきた建築家の苦言と提言。
■目次
・はじめに 「まちづくり」狂想曲
・一 まちに見るアーバニズムの現況
ヨーロッパのまちとアーバニズム/アメリカのまちとアーバニズム
・ニ わが国のまちづくりとそこに透けて見えるアーバニズム
凡庸さや画一性で語られてしまう都市/イデオロギーの不在とアメリカン・ドリーム
・三 わが国のまちづくりのタイポロジー
テーマパーク型/イベント型/中央利用・依存(省庁メニュー利用)型/地場資源(リソース)活用型/手づくり・ボランタリー型/産業誘致型
・四 既成概念や制度・方法を批判する
「合理」と「多数決」の陥穽/コンセプトとなりえない「概念」という名の「標語」/「まちおこし」などの表現に見る住民への非礼
・五 まちづくりのテクノロジー
都市は生きもの/まちづくりを科学する/「つくる」行為と科学的思考/科学と非科学の混在をまちに読む/「遺伝子」というアナロジー
・六 いくつかの体験
スケジュールとアクション・プログラム/作業のモード化とコノテーションの提示/まち(都市)に仕掛ける/点を改めて都市を撃つ/「速度感」の建築/居住の原型性を求めて/白石の風
・七 まちの遺伝子を読む行為
まちの空間とまちの遺伝子の関係性/関係性を構築する遺伝子とは/関係性のデザイン
・あとがき
著者:堀池秀人
出版社:鹿島出版会
サイズ:A5
ページ数:141
発行年:2008.09
