
復興・陸前高田 ゼロからのまちづくり
■目次
推薦文 大越健介(キャスター/ジャーナリスト)
はじめに 戸羽太(陸前高田市長)
1 震災前、そして東日本大震災 陸前高田の復興と「チームたかた」
震災前の陸前高田市と東日本大震災 阿部勝
本書の動機と構成 阿部勝
2 被災から復興へ
被災対応から復興の議論へ 村上幸司
国土交通省直轄調査と専門家チームの参画 中井検裕
[証言]小田島永和/酒井学/澤田知子
震災復興計画の策定 中井検裕
[証言]臼澤勉
広域的視点からの復興 羽藤英二
復興計画の特質と今後への教訓 中井検裕
[座談会]議論と対話を重ねた、膨大な復興事業計画
3 計画から事業化へ
人手不足にどう対応するか 民間人材活用と自治体職員派遣 山田壮史
復興庁による支援 山田壮史
[証言]細谷勇次
復興事業の組み立て 小田島永和
土地区画整理事業の課題・方策・展開 中井検裕・小田島永和
土地の未利用問題とその対応 永山 悟
[コラム]復興のシンボル「奇跡の一本松」
4 前例のない大規模工事
事業期間短縮への努力 山田壮史
二〇〇〇人の起工承諾取得 山田壮史
復興CM方式による新たな試み 村井剛
「希望のかけ橋」となったベルトコンベア 土山三智春
[座談会]前例なき大規模工事、その舞台裏
[コラム]ベルトコンベアが運んだ、土砂と迫力と記憶
5 商業者の被災と初動、復興の動き
生死を分けた商業者の行動と初動 長坂泰之
郊外に点在した仮設店舗や仮設商店街 長坂泰之
商業者主体の復興計画と実践 「民」主体の「中心市街地企画委員会(商工会)」 長坂泰之
市による商業支援 村上幸司
[証言]千葉達
商業者の被災から復興への動き 長坂泰之
[コラム]2つの七夕まつり「うごく七夕」「けんか七夕」
6. まちづくりと商業再生
商業者の声をまちづくりに 復興のあり方を左右する自治体の姿勢 阿部 勝
まちなかの形成方針と商業者勉強会 絵に描いたまちの実現へ、「商業者が主役」の手づくりのまち 加茂忠秀
中心市街地における換地検討 犬童伸広
丁寧な意向把握による配置検討 加茂忠秀
7 魅力的な「まちなか」をつくる
まちに人を集める施設配置 イベントに頼らない賑わいづくり 阿部勝
「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」と景観デザイン 永山悟
[証言]山本陽
景観や屋外広告物のルールづくり 加茂忠秀
[コラム]高田松原の再生
8. 商業者の本格復興
「アバッセたかた」の誕生 まちづくりに必要不可欠なタウンセンターを官民一体で実現させた商業核施設 加茂忠秀/長坂泰之
「まちなかテラス」の誕生 商店街、まちなみを先導する共同店舗をつくる 加茂忠秀/長坂泰之
まちなか未来プロジェクト グループ補助金の活用長坂泰之
「まちなか会」の発足 加茂忠秀
[座談会]「日本一普通」で、「日本一住みやすいまち」商業者と「風の人」との奔走
9 震災10年、持続可能なまちへ
進み続ける陸前高田 復興事業の特徴と今後の可能性 阿部勝
[座談会]ゼロからのまちづくり 官民が両輪となって魅力をつくる
[復興年表]
著者:中井検裕、長坂泰之、阿部勝、永山悟
出版社:鹿島出版会
サイズ:A5
ページ数:304
発行年:2022.04