新版 思考としてのランドスケープ 地上学への誘い
地上を眺め歩き、ランドスケープを「使える思考ツール」へと拓いた著者の原点、再販なる。
山間の農家で遭遇する巧みな工作(ファブリケーション)スキルをもつおじいさん「FAB-G」、GPSで記録した「軌跡ログ」を手に地図師となった私「地形と移動」、不寛容なベンチから見える都市と公園の関係「ベンチの攻撃」……。前方後円墳や平城京跡の観察から自宅の庭いじりまで、時間、スケール、事象を絶え間なく往還する〈地上学〉へ!
「ランドスケープが思考であれば、どのようなものづくりやデザインにも、あるいはつくり手だけでなく鑑賞者にとっても、ランドスケープは開かれる。ランドスケープ的であるとは、固いものをきっちりと仕掛けたうえで園芸的ままならなさを受け入れることである」(本文より)
著者:石川初
出版社:鹿島出版会
サイズ:四六
ページ数:260
発行年:2025.12
