建築造型論ノート Form and Meaning of Architecture
伝説の高山建築学校校主・倉田康男が史の直前まで手を加えつづけた、法政大学での30年にわたる幻の講義ノートを完全復刻。建築の造型の成り立ちを明らかにする一般解をめざし、ソシュールの言語学をベースに、ゲシュタルト心理学、ランガーの一般意味論、そして現象学、記号論を組み込む。
■目次
I. 序論
建築/文化の様態/建築の「意味」=「造型」/建築を学ぶということ
II. 言語活動と造型行為
建築での造型行為/言語および言語活動/詩と建築/ランガーの一般意味論/ソシュールの考え方/現代記号論、文化記号論
III. 近代建築
近代建築/第一期 近代建築の黎明期/第二期 近代建築の発展期/第三期 近代建築の爛熟期/第四期 近代主義以後
IV. 視覚
視覚のメカニズム/外象像/内象像/内象転換
V. 視覚一般での造型言語
造型言語/造型言語の意味
VI. 建築の造型言語
建築の「造型言語」に特有な性質/建築の「造型言語」における「langue」と「Parole」/建築の造型言語における「第1造型言語」と「第2造型言語」/建築の「造型言語」の定性的分類
VII. 建築の造型手法
建築の「造型行為」と「造型手法」/全体と部分/建築の全体に関わる造型手法1 文脈/建築の全体に関わる造型手法2 構文/建築の部分に関わる造型手法「統辞法」と「修辞法」/スケールとモデュール
VIII. 建築の造型分析
建築の造型分析の手法/造型分析の実例1 ラ・トゥーレット修道院/造型分析の実例2 宇治平等院鳳凰堂
IX. エピローグ
著者:倉田康男
出版社:鹿島出版会
サイズ:A5
ページ数:182
発行年:2004.09
