
大陸部東南アジアの古代木造建築を考える
大陸部東南アジアをフィールドに失われた古代建築の解明と古建築の保存に取り組む、第一線の専門家達による木造建築研究成果の集大成。
高温多湿な気候は豊かな木材資源を育む一方、建築の永続にとっては過酷な条件を課す。東南アジアの建築遺産といえば多くの人は、石造や煉瓦造の壮大なモニュメントや個性豊かな民家を思い浮かべるかもしれないが、古代以来、寺院や宮殿まで圧倒的多数の建造物は木造であった。大陸部の各国をフィールドに失われた建築の解明と失われつつある建築の保存に取り組む第一線の専門家達による、古建築はもとより、考古発掘や歴史資料などあらゆる情報源を駆使した調査研究の最新成果を集大成した、初の一篇。
■目次
・序文 本書作成の背景、アジアにおける木造建築文化の地域性と普遍性
1 古代木造建築を「考古学」から考える
2 古代木造建築を「建築史学」から考える
3 木造建築を「保存」する
総論 東南アジアにおける木造建築史研究と木造建築遺産保護をめぐる課題
著者:東京文化財研究所、友田正彦
出版社:鹿島出版会
サイズ:B5
ページ数:256
発行年:2025.04