物語 ものの建築史 屋根のはなし
わが国の建築物の屋根について考察していくと、それが単なる建築の一部分をなすものではないことがわかる。屋根というものは、その時代の建築についての考え方を集約的に表現し、さらにまた、建設技術の水準を的確に反映する存在なのである。
■目次
第一章 屋根をさかのぼる
1 「小屋」って何?
2 屋根の形はどうして決まるか
3 日本列島に屋根が現われたころ
4 竪穴式住居を燃やさない方法
5 ヤネの語源
6 辞書の定義はおかしいぞ
第二章 屋根が変わる、建築を変える
1 まぼろしの規模表記
2 中世の屋根革命
3 屋根と天井
4 重層する屋根
5 隠された独創 桔木
6 西洋と出会う屋根
第三章 茅葺き屋根 その技術体系
1 茅の小博物誌
2 茅の度量衝
3 屋根かご 茅をささえる技術
4 茅葺きの要を「とっくりじめ」に見た
5 棟の作り方
6 茅は根元を下に
7 名人は屋根を粘土のように扱った
8 茅葺き屋根はなぜ消えたか?
9「22条」のもたらしたもの
第四章 素材と造形
1 優美さの背景 檜皮葺き
2 檜皮葺きの経てきた道
3 貴と庶の楕円宇宙 板葺き
4 謎の耐火建築 牡蠣殻葺き
5 権現様とポスト・モダン 金属屋根
6 風に舞い散るスレートもあった
著者:石田潤一郎
出版社:鹿島出版会
サイズ:四六
ページ数:128
発行年:1990.04
