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蹴裂伝説と国づくり

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湖を蹴り裂き、沃野をつくり、日本の国がはじまった。ヤマトタケルが谷を削り、クマが岩を砕き、カニが沢を拓き、オオクニヌシが山をさいた。北海道から九州まで、列島各地にのこる神や巨獣の説話を探訪。神話・伝承を各地に検証し古代の国土形成のありさまを再現する。

■目次

・はじめに 日本の湖はなぜなくなったか?

・1 クマが上川盆地の岩を取りのぞいた 盆地は氾濫原だった!

・2 カニが小国の沢を拓いた 縄文人と弥生人の争い

・3 ヤマトタケルが沼田の谷を削った エミシ征伐でなく国土開発だった

・4 カミサマが甲府の盆地をうがった 「穴切り」と「蹴裂き」と「瀬立ち」と

・5 ネズミが崖を咬んだ ヒナ族とアマ族の闘争か

・6 龍の子が水を落とした 先住民の「母子心中」か?

・7 オオクニヌシが亀岡の山をさいた 先住民の「母子心中」か?

・8 新羅の王子が瀬戸を切りさいた 但馬出石の「泥海」はなぜ消えたか?

・9 ウナキヒメと力持ちが由布岳をけった ヒメ・ヒコが国土をつくった!

・10 タケイワタツが阿蘇の岩を蹴裂いた 自然の陥没か?人間の蹴裂きか?

・むすび 「蹴裂伝説」と国づくり 自然を知らなければ自然を愛せない

著者:上田篤、田中充子

出版社:鹿島出版会

サイズ:四六

ページ数:284

発行年:2011.03