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民家は生きてきた

セール価格 3,960円(税込)

白川郷から京の町屋まで、全国の民家をデザインサーベイした名著の復刊。本書は1963年、美術出版社より刊行された同名書籍を復刊したものです。

・目次

■序文 内藤廣

■概説

数多い地方色/時代的変遷の一般的傾向/現代における評価

■奥州路

奥羽民家のあけぼの/馬屋飼のはじまり/曲屋・中門造・直屋/オオヤ・地頭の住居/最初の発掘/堀立・土座から土台つき・畳敷まで/短くなった一間と万年床/気仙の出稼大工/鉄道とともにきた新手法/カヤの屋根葺き/会津の渡り屋根屋

■両毛・武蔵野路

せがい造と本六/民衆の形をきめた養蚕飼育法/風強き武蔵野の農家/江戸の動脈・清戸道/梅花は尽きぬ名主住居/江戸の名残・川越の店蔵/店蔵の普請/二四返し塗の左官工事

■北陸路

牧之が訪ねた秋山民家/雪国の掘立・土産住居/積雪に耐える民家/上方流と立川流の分れ目/江北の民家/越前の民家/加賀・能登・越中の民家/越後の民家/越後・越中大工と中居のカベヤ

■甲州・信濃路

中馬稼に椋鳥稼/今なお残る宿場町/被官と下人の住居・門屋/身分によってきまった家構え/掘立柱屋と土座住居/寄棟と切破風のカヤ屋/二尺おちの板屋/役家の象徴・本棟造/日義の大工村/戦国時代に築かれた縄張

■飛彈路

ヒダのタクミ/聖徳太子にかわった藤原宗安/賄賂を包んで普請手続/禁令で根つけ文化/代官逃げて民家の大成/川尻の名作・日下部家住宅/西田の名作・吉島家住宅/家抱から大家族への白川郷/高山系と加賀系/白川民家の生活と平面/フタ同行の家普請/合掌造の成立

■京の町

「大阪に生れ、江戸で稼いで、京に隠居して」/戦国時代の京の町屋/近世町屋の萠芽/京普請と堺普請/エヒモセス京作り/オモテ造に三階蔵/ムシコ造とカシキ造/畳割の成立/間竿の使用/京の町屋と奈良の町屋/「何にても知恵の振り売り」/江戸は日本橋、大阪は船場、京は中京

■大和路

国中・山中・奥・南山/クズヤとイタヤの中世奈良の町/カドヤは被官の住居/本家・別家・分家/クジヤ葺の地方色化/ウダツをあげた中世の町屋/今はなくなったアイヤ/酒屋・墨屋・筆屋・布屋/奈良の宿屋の移り変り/今井の寺内町/近世初期の象徴・八棟造/大和民家の象徴・高塀造

■山陽路

祐成殺害事件/最古の民家・千年家/中世から近世へⅠ/中世から近世へⅡ/五寸間・三寸間と番付/寒冷に耐える/伊部焼の瓦/倉敷の古禄と新禄/農村の古禄と新禄

■四国路

瀬戸内と土佐/柱間寸法と十四尺の二間物/廻り番付から組合わせ番付へ/塩飽衆の住居/四方ブタと八棟造/剣山麓の農家/阿波の藍屋/豪雨と台風に耐える民家/拝志の大石つかい

■西海路

大工技術からみた分布/藩政にしばられた佐賀間/三タニ七シギのクド造/釜屋と母屋を合わせて二棟造/近世初期の肥後の民家/別棟の釜屋と郷士の住宅/高千稽・椎葉の民家/町屋の移り変り/竹屋根・竹床・竹扉

■民家目録/解説 土本俊和

著者:伊藤ていじ

出版社:鹿島出版会

サイズ:A5

ページ数:382

発行年:2013.02