キッチンの歴史 料理道具が変えた人類の食文化
道具の進化によって、料理は使用人ではなく自らが行なうものとなり、また楽しむものとなった。ローマ人はフライパンで揚げ物をつくり、20世紀に入るまではオーブンの温度は手の痛みや紙の焦げ具合で測定し、フォークは17世紀にイタリアから広まった……。
キッチンに並ぶスプーンや包丁、鍋釜、計量器具、泡立て器、コンロ、フードプロセッサー、電子レンジ、冷蔵庫といった料理道具の数々は、どのように発明され、改良されてきたのか?こうした新たなテクノロジーが、食材の調理方法や人類の味覚や嗜好、さらには食習慣や食文化を、どのように変化させてきたのかを読み解く、誰も書かなかった料理道具の歴史。
■目次
・第1章 鍋釜類
コラム「炊飯器」
・第2章 ナイフ
コラム「メッツァルーナ」
・第3章 火
コラム「トースター」
・第4章 計量する
コラム「エッグタイマー」
・第5章 挽く
コラム「ナツメグおろし」
・第6章 食べる
コラム「トング」
・第7章 冷やす
コラム「モールド(型)」
・第8章 キッチン
コラム「コーヒー」
著者:ビー・ウィルソン、真田由美子
出版社:河出書房新社
サイズ:四六
ページ数:366
発行年:2014.01
