輝ける都市 LA VILLE RADIEUSE
都市の姿が大きく変わろうとする時代、若き建築家にしてアーティストだったル・コルビュジエは、何を考え、主張したのか・・。その後の<世界>のあり方を一変させた最重要著作「LA VILLE RADIEUSE」(1935年)。彼のモダニズム・デザイン思想を損なうことなく日本語に置き換えた初邦訳。建築・図面・模型のほかアジェの写真、コラージュなど豊富な図版を収録。
「都市計画と建築において、聡明な計画の欠如が、どれほどわれわれを恐ろしいまでの浪費に浸らせたかを見積もろう」
「アルジェという都市は急激な成長に対応できず行き詰っていた。それを一挙に打開する構想を、私は示した。『輝ける都市』である」
「建築家の仕事はなくならない。むしろそれは数えきれないほど枝分かれして、増加し、分散され、拡散していくだろう」
(「」内すべて本文より)
■目次
・第1部 前提
私は魅せられる、前置き、1932年のバカンス、計画・すなわち独裁者
個人の自由、無益な所有、不毛な消費・実りある消費、自由・平等・博愛
現代における良心
・第2部 現代の技術
現代技術、集結:ラ・サラ城における会議、古い習慣の打破、適正な呼吸
空気-音-光、居の効果的な高さ、人工地盤、そして空爆?
・第3部 新たな時代
余暇、危機の解決、どこで金を得るのか?、法則、本質的な喜び
・第4部 輝ける都市
これらの研究は(・・)立脚する、行動への誘い、パリの危機
生きる!(呼吸する)、生きる!(居住する)、通りの死
デカルトはアメリカ人なのか?、新しい都市が古い都市に取って代わる
生物学的要素:住民1人あたり14㎡という基礎単位
決断、『輝ける都市』の図版
・第5部 プレリュード
現代の生活の情景、予見の教師たち、集合の新しい状態
ボリショイ・・あるいは偉大さの概念、ローマ、土地の可動化
図表は語る、包括的措置
・第6部 諸計画
最終表明、パリ、南米、アルジェ、ジュネーヴ、アントワープ・左岸
モスクワ、アルジェ、ワジ・ウカイア、ストックホルム、ローマ
バルセロナ、ヌムール
・第7部 農村部の再編成
我が村、輝ける農場・輝ける村落 1933-1934、農民たちへの回答
・第8部 結論
完全なる都市計画、建築したほうがよい
著者:ル・コルビュジエ、白石哲雄
出版社:河出書房新社
サイズ:231×294
ページ数:352
発行年:2016.07
