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都市のドラマトゥルギー 東京・盛り場の社会史

セール価格 1,320円(税込)

文庫版で復刊。

盛り場の分析を通して近代日本の都市化を描く

〈近代〉が具象的な目に見えるかたちをとって定在する場所が〈都市〉という空間である。「上演論的パースペクティヴ」を視座に浅草・銀座・新宿・渋谷の都市空間の鮮明な対比を骨格とした厚味のある社会史研究。

■目次

・序章 盛り場へのアプローチ

・I章 盛り場研究の系譜

 1.盛り場と民衆娯楽/権田保之助

 2.盛り場とモダン生活/今和次郎

 3.盛り場と都心機能/磯村英一

 結 「盛り場=出来事」研究に向けて

・II章 博覧会と盛り場の明治

 1.原型としての博覧会-上演I

 2.盛り場におけるまなざしの近代-上演II・IIIへ

 結 1970年代の都市空間における「開花」の位相

・III章 盛り場の1920年代

 1.トポスとしての「浅草」-上演II

 2.「浅草」から「銀座」へ

 結 1910~30年代の都市空間における「モダン」の位相

・IV章 盛り場の1970年代

 1.トポスとしての「新宿」-上演IV

 2.「新宿」から「渋谷」へ-上演V

 結 1960~80年代の都市空間における「ポストモダン」の位相

・終章 近代日本と盛り場の上演

・注

・あとがき

・文庫版へのあとがき 20年後の「都市のドラマトゥルギー」

著者:吉見俊哉

出版社:河出書房新社

サイズ:文庫

ページ数:423

発行年:2008.12