「大学町」の出現 近代都市計画の錬金術
大都市郊外に姿を現しはじめた「大学町」。そこにはいかなる理想と野心が投影されていたのか。新たな視点からみた近代日本の一断面。
■目次
・はじめに
・序章 「大学町」の成立背景
・第1章 「国立大学町」はいかにつくられたか
1 学園都市構想をどう見るか
2 焼け跡から国立へ
3 都市設計から読み解く国立大学町
4 キャンパスの配置計画と建築
5 国立大学町をとおしてみた東京の近代都市計画
・第2章 沿線開発と大学町
1 関西私鉄の沿線開発にみる大学町の類型
2 関西学院の上ヶ原移転と小林一三
3 東急の沿線開発と大学町
・第3章 大学町の展開とキャンパス・デザイン
1 私立大学の設置認可とキャンパス
2 日吉台の慶應義塾
3 鍵となるキャンパス・デザイン
・第4章 大学をわが村へ 組合による郊外開発と大学町
1 耕地整理と土地区画整理
2 名古屋・丘陵地の風致とキャンパス・デザイン
3 ランドマークとしてのキャンパス
・第5章 近代都市計画の理想とキャンパス
1 「都市の大学」市立大阪商科大学
2 関一の自由空地論と大阪の公園・緑地計画
3 緑地としてのキャンパス
4 都市計画におけるキャンパスの位置づけ
・終章 近代都市計画の錬金術
・あとがき
・参考文献・図版出典
著者:木方十根
出版社:河出書房新社
サイズ:B6
ページ数:217
発行年:2010.08
