現代日本建築家列伝 社会といかに関わってきたか
建築家の果たしてきた役割を無視して現代社会は語れない。丹下健三から今世紀に頭角を現した新世代まで、彼らはいかに時代と格闘してきたのか。写真80点超。建築家系譜図付き。
■目次
・はじめに 系譜図について
・I 焦土の風景を乗りこえて 1910-30年代生まれ
丹下健三 大東亜の時代と国民的建築家
黒川紀章 仏教とメタボリズム
磯崎新 虚構と現実に引き裂かれた建築家
・II 閉じた箱から開放的な空間へ 1940年代生まれ
安藤忠雄 環境を映し出すコンクリートの幾何学
伊東豊雄 情報化時代の新しい建築
坂本一成 自由な建築、あるいは重層的なシステムの構成
藤森照信 天下無双の建築(史)家
飯島直樹 境界線上のインテリア
・III 透明で軽やかな建築の出現 1950年代生まれ
SANAA 空間の形式を再構築するデザイン
妹島和世 距離のねじれを生む、ガラスのランドスケープ
西沢立衛 映像と言葉を超える建築
隈研吾 疾走するゲームプレイヤー
・IV しなやかに環境と状況を読む 1960年代生まれ
アトリエ・ワン ポスト・バブルの日本的リアル
阿部仁史 メディア・スーツとしての建築
手塚建築研究所 ストレート・モダン、あるいは建築の強度
遠藤秀平 地球を計測するジオメトリー
・V グローバリズムか、ガラパゴスか 1970年代生まれ
藤本壮介 新しい幾何学へ
石上純也 無重力の風景、相対性の空間
原理と現象 1970年代生まれの建築家たち
・おわりに 3.11以降の建築
著者:五十嵐太郎
出版社:河出書房新社
サイズ:B6
ページ数:284
発行年:2011.10
