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建築と言葉 日常を設計するまなざし

セール価格 1,430円(税込)

「建築には比喩が必要」「言葉は風景に支えられている」 建築家と詩人が、都市から家屋まで、風景ごとに必要な言葉を選び与えていく。「かたち」をつくる者同士が交わした劇的な対話。人間の生活は、建築と言葉と、その空間で育まれる想像力で出来ている。今、窒息してしまった建築や街を動かすには、文学や詩、つまり言葉が必要なのだ。

■目次

・棲家 まえがきにかえて 小池昌代

・今、建築は言葉に期待する 塚本由晴

・序章 建築に言葉は必要か

建築は言葉で動き出す/視線を遠くまで伸ばしていく

部屋は何も言わないけれど……/ナチュラルは不自然にいきついてしまう

・第一章 建築の目的と無目的

建築の生命力をつかむために/建築の矛盾こそ「生活」である

言葉の不自由がもたらすもの/そこで生きた人たちを追想する

土と死体/人間は風景に支えられる/なぜ、川の流れをずっと見ていられるのか

暮らしの源を探し当てる

・第二章 更地から生まれる言葉

建築も言葉も「及ばなかった」/言葉の鬱蒼感を、言葉は追い払えるのか

立場が言葉を硬直させた/比喩が建築を動かす可能性/建築が法の代わりになる

かたちが変わり、言葉も変わる

・第三章 都市と家の「ふるまい」

なぜ古い建物を壊してしまうのか/「夫を殺した直後に、代々木公園の森が見えた」

東京という街のジューシーさ/外に向かって開かれる日本の家屋

マニュアル化できない非言語/公共に対して建築家は何が出来るのか

「みやしたこうえん」の想像力

・第四章 風景を再生するために

上手くいってる建築/街の作りを逆戻しする/土地と人間はどこまで離れてしまうのか

生きることの実践状態/風景を搾取してはいけない/雑巾が生活のテンポを作る

詩人が街づくりをすればいい/すべてに言葉を振りかけていく

・山水主義試論 あとがきにかえて 塚本由晴

・言葉の家 あとがきにかえて 小池昌代

著者:小池昌代、塚本由晴

出版社:河出書房新社

サイズ:B6

ページ数:232

発行年:2012.06