パリという首都風景の誕生 フランス大革命期から両大戦間まで
フランス大革命から1920年代の狂乱の時代にかけて、パリの世界一魅力的な都市風景が形成される経過を、人文学・社会学・工学の研究者らにより多角的に考察。首都としてのパリの多様な姿(政治、経済、思想、建築、都市計画、美術、文学)を発見できる。
■目次
・第I部
序章 光の都か花の都か? 世界一魅力的な都市の成立
第一章 パリと変容する風景について 絵画的次元から写真的次元へ 北山研二
第二章 ガラスのつくった近代の都市景観 三宅理一
第三章 遊歩者のパリ カイユボットの眼差し 林道郎
第四章 彫像狂のパリの景観形成と日本人作家たち 南明日香
・第II部 計画が作る都市
第一章 地上の世界、地下の世界
十九世紀パリにおける「新鮮な空気」と「安全な水」 栗田啓子
第二章 そぞろ歩きの首都風景パリ 通り、公園をめぐって
第三章 首都パリの霊性の場 パンテオンとサクレ=クール 土井義岳
第四章 空気と光を求めて 監獄改革と首都改造 梅澤礼
・第III部 文学が表す都市
第一章 バルザックのパリ 歴史・小説・神話 澤田肇
第二章 ゾラとパリの創出 小倉孝誠
第三章 日本人作家と墓地 これもまた、巴里 南明日香
著者:澤田肇、北山研二、南明日香
出版社:上智大学出版
サイズ:A5
ページ数:330
発行年:2014.05
