関東大震災と「復興小学校」 学校建築にみる新教育思想
1923年に起こった震災からの復興の際、鉄筋コンクリート三階建で建設された小学校は、その後の学校建築の原型となった。同時に、復興小学校には当時の社会の諸課題への対応も反映された。本書は、公文書や学校所蔵史料等の第一次史料を用いて震災前後における東京市の教育行政プロセスを解析し、復興小学校と新教育思想の関連を析出する。
■目次
・序章 本書の課題と先行研究
・第1章 震災前における東京の小学校
・第2章 震災による被害と学校の復興
・第3章 復興小学校のプランとその実際
・第4章 錦華小学校の事例
・第5章 練屏小学校の事例その1ー地域社会との関係を中心に
・第6章 練屏小学校の事例その2ー教育実践との関係を中心に
・第7章 大正・昭和初期における学校建築をめぐる諸思想
・終章 「復興小学校」研究の意義と今後の課題
・補論 これからの学校建築を考える
著者:小林正泰
出版社:勁草書房
サイズ:A5
ページ数:356
発行年:2012.12
