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都市の環境倫理 持続可能性、都市における自然、アメニティ

セール価格 2,420円(税込)

これまでの環境倫理学と都市研究をふまえながら、都市の持続可能性、都市における自然、都市の快適な居住環境(アメニティ)の維持という三つのテーマを軸に規範的な論点をわかりやすく提示する。ロマンチックな「環境保全」から市民が議論し規範を作り出す環境倫理へ。身近で具体的な現場に即し環境倫理を考える入門書。

■目次

・第I部 環境倫理学をふりかえる

 ・第1章 アメリカの環境倫理学

  1 環境倫理学は何を問題にしてきたか 四つの論争点を中心に

  2 環境倫理学はどこが間違っていたか 環境プラグマティズムの問題提起

 ・第2章 日本の環境倫理学

  1 環境倫理学はどのように日本に導入されたのか 三つの基本主張

  2 環境倫理学はその後どのように展開されたのか「ローカルな環境倫理」の提唱

 ・第3章 「都市の環境倫理」ための基礎

  1 環境とは「身のまわり」 環境問題に関係のない人なんていない

  2 人間は環境をどのように経験しているのか 「場所」への愛着を掘り起こす

  3 環境からの情報をいかに読み解くか 「風土性」の観点からの環境倫理

・第II部 都市の環境倫理

 ・第4章 「都市の環境倫理」の問題領域と担い手

  1 「都市の環境倫理」は何を問題にするのか 三つの問題領域

  2 「都市の環境倫理」の担い手は誰か 都市計画者と都市の住民

・第5章 都市の持続可能性,都市における自然、都市のアメニティ

  1 都市は地球の持続可能性に貢献できるか エネルギー問題を中心に

  2 都市に見え隠れする「大きな自然」との共存 岸由二の都市再生論を中心に

  3 都市のアメニティをどう確保するか 建造物の規制について

・第6章 「都市の環境倫理」の具体化にむけて

 1 「美の条例」は何を目指しているのか 「らしさ」を「できるだけ変えない」

 2 「アメニティマップづくり」で何が見つかるか 住民目線の「気づき」

 3 ローカルな環境意識はグローバルな環境意識につながるか 「コスモポリタン的炉端」に生きる

・ブックガイド 環境倫理学を総覧したい人のための20冊

著者:吉永明弘

出版社:勁草書房

サイズ:A5

ページ数:231

発行年:2014.01