図説 サインとシンボル
モダン・タイポグラフィの名匠アドリアン・フルティガーが長年の実践と思索を経て完成させた「記号の形態学」。視覚的表現としてのサインとシンボルが、人間の思考の記録と伝達にとって本質的かつ不可欠な手段であることを、多彩な実例を挙げながら詳説。中国の易経記号、日本の家紋、インディアンの動物素描、西欧の石工などのサインから現代の企業ロゴまで、2500点以上もの自身によるイラストを収録。
フルティガーは古今東西のグラフィック文化からエッセンスを抽出し、自在に論じていく。アート、グラフィックデザインや装飾の分野のみならず、文字の歴史、記号論、視覚文化全般やイメージの読解に関心を抱くすべての人にとって必読の書。
■目次
・巻頭:記号の地図(日・独・英、2色刷) 80頁
・Part 1:サインの認識、サインの形成
序: 三つのテーマ
I: 記号の諸要素
II: 基本的な記号
III: 記号の結合
IV: 装飾の中の記号
V: 二元性の記号
VI: 面
VII: 立体感の再現
VIII:外形の多様性
・Part 2:話し言葉を固定化するサイン
I: 思考から絵へ
II: シンボル
III: 象形文字 その豊かな視覚表現
IV: 世界のアルファベット
V: 西洋のABC
VI: 筆記と印刷の技法による形態の発達
VII: 操作されたレターフォーム
VIII:本文用書体とその可能性
IX: 数を表わす記号
X: 組版のための記号
・Part 3:サイン、シンボル、標章、信号
I: イラストレーションからシンボルへ
II: シンボル
III: 具体的シンボルのグラフィック表現としての豊かさ
IV: 抽象的なシンボル
V: 疑似科学と魔術のサイン
VI: 署名サイン
VII: 共同体のサイン
VIII:商標(トレードマーク)
IX: 工業技術と科学のサイン
X: 信号サイン
著者:アドリアン・フルティガー、小泉均監、越朋彦
出版社:研究社
サイズ:A5
ページ数:480
発行年:2015.06
