建築技術 2007年08月号 既存木造住宅の耐震性は「今」
■特集 既存木造住宅の耐震性は「今」
大都市大震災軽減化特別プロジェクトリポート
平成17年11月21日、兵庫県三木市にある独立行政法人防災科学技術研究所兵庫耐震工学研究センターの実大三次元振動破壊実験施設、愛称E-ディフェンスで、実際に建っていた既存木造住宅2棟の倒壊実験が行われた。兵庫県南部地震の際に観測されたJR鷹取波による加振により、ほとんど同じ平面と仕様の2棟のうち、無補強のままの1棟は倒壊し、補強を施されたもう1棟はかろうじて倒壊をまぬがれた。耐震診断の信頼性と、補強の効果が、きわめてはっきりと実証された実験であった。これは当然のことで、木造の耐震性はすっかり解明できてしまったのだろうか。大大特プロジェクトを通じて、わかったこともある反面、さらに研究を進めるべき課題もまた明らかになった。
・I. 既存木造住宅の耐震性の研究
・II 実験を読み解くための基礎知識
・III E-ディフェンスによる震動台実験
・IV 大都市大震災軽減化特別プロジェクトの概要
・V E-ディフェンスの概要
・VI 木造住宅の耐震性と震動台による検証
■architectural design
横須賀美術館 山本理顕設計工場
構造・素材・環境が一体となったアトラクティブな建築/ガラスと鉄のダブルスキン/入れ子構造の展示空間/外皮の構造体をなくす試み/ダブルスキン内の温熱環境/ダブルスキンの施工
■特別記事 東京ミッドタウンプロジェクト タワー棟(A棟)の耕造設計
■特別企画
・活躍する新しいコンクリート表面保護塗料
・地震に備える外周補強
著者:
出版社:建築技術
サイズ:B5
ページ数:214
発行年:2007.08
