建築技術 2008年12月号 密集市街地につくる住まいのデザインと技術
■特集 密集市街地につくる住まいのデザインと技術 住まいを形成するフィルター/スクリーン
現代の建築は揺れ動きながら新しい姿を見せ始めている。建築はその集合形式のあり方を模索している、と同時に、建築はそれを取り巻く環境との関係性を調停しようとしている。敷地ごとに周囲とは関係なく勝手気ままなこの建物間、そして環境との関係をつなぐ建築言語が必要とされている。(監修 北山恒)
・総論
密集市街地から学ぶこと 北山恒
・住まいを形成するフィルター/スクリーン
(環境の制御)
集住環境における開口部のあり方 大月敏雄
空気の流れ-微気候のデザイン 小泉雅生
(緩衝領域の設計手法)
矛盾する要件とコンテクスト・レスポンシブな緩衝空間 安田幸一
都市住宅のファサードエンジニアリング 佐々木仁+三澤温
(事例)
ルーバーによる光の制御 西麻布の住宅 安田幸一+北田明裕
輻射熱冷房と地下水による環境調査 ハウス&アトリエ・ワン 平井政俊
厚みのある窓による環境の読み替え Studio 御殿山 千葉学
空気的なスクリーンとしてのバステラス 集合住宅20K 工藤徹
アクセス・バルコニーによる緩衝領域 代官山集合住宅 木下道郎
インナーテラスによる光と環境の調整 サッポロアパートメント 納谷学+納谷新
アルミルーバーがつくる多様な表情 森のとなり 武井誠+鍋島千恵
全周サッシの全方向開放プラン アパートメント I 乾久美子
風と光、木のカーテンウォールとFRP 板橋のハウス 西沢大良
2種類の半透明開口 ナチュラルパッチ 遠藤政樹
スリット窓と通風窓による光と風の調整 House YK/Islands 赤松佳珠子
曲面壁とカーテンによる力強く柔らかな境界 NYORO Apartment 大場聖子+矢部倫太郎
路地空間の引き込みと閉じた開放性 恵比寿の長屋 川辺直哉
2棟をつなぐ都市の隙間 五反田の住宅 長谷川豪
(付録)
フィルター/スクリーンに関するメーカーリスト
・密集市街地に住まいをつくるテクニック
(事業計画)
密集市街地での賃貸集合住宅の事業計画 高木栄一
(法規)
都市住宅設計に関連する法規のおさらい 築比地正
(敷地と計画)
集合住宅にできること 千葉学
狭小間口と日影に対する解法 ヨコミゾマコト
(住空間)
空間を仕切る 篠原聡子
平面的ではなく断面的だからできること 小嶋一浩
水まわりのつくり込み 工藤徹
(避難)
敷地条件に応じた避難経路の確保 安井昇
(構造)
敷地形状に応じた合理的な架構計画 大野博史
傾斜地、造成地、軟弱地盤での基礎計画 望月泰宏
(設備)
密集市街地での設備の納まり 山下直久+遠藤和広
(音)
密集市街地での遮音性能の考え方 藪下満
(施工)
密集市街地での施工上の注意点 稲井田洋二
乾式化への工夫 曽根巨充
■architectural design
・神奈川工科大学KAIT工房 石上純也建築設計事務所
・パキスタン・イスラム共和国大使館 中村研一建築研究所
・傾斜地に建つ家 2 創夢建築研究所+誠和建築設計
著者:
出版社:建築技術
サイズ:B5
ページ数:210
発行年:2008.12
