
建築文化 2002年02月号 アドルフ・ロース再読
■特集 アドルフ・ロース再読
停滞巻が根強く腰をおろし、大いなる切断が待ち望まれている今ほど、ロースが必要とされる時代ではなかったのではないだろうか。近代建築の祖の一人、ロースの可能性は、近代建築のその後の展開の中で消尽しつくされることはなかったように思われる。ロースの建築における表層/装飾、さらにプロブレマティークを現代建築に接続する、この作業は「切断」へのひとつの展望をわれわれに向けて大きく開くことになるのではないか、そんな予感がする。アドルフ・ロースをいまここに召喚する。
■作品:ミューラー邸/アメリカン・バー/シュタイナー邸/ミヒャエル広場の建築/ショイ邸/ホーナー邸/クニーシェ紳士服店/ルーファー邸/トリスタン・ツァラ邸/モラー邸/クナー邸/オーストリア工作連盟ジードルンク展の住宅/シカゴ・トリビューン社社屋国際コンペ応募案/ジョゼフィン・ベーカー邸計画案
■磯崎新インタビュー:「この時代こそ、ロースは語られるべきである」
■座談会:「ロースはこれからますます凄みを増してくる」岡崎乾二郎×後藤武×鈴木了二×田中純
■ウィーン20世紀建築MAP
著者:
出版社:彰国社
サイズ:A4変
ページ数:154
発行年:2002.01