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京都名庭を歩く

セール価格 836円(税込)

私たちは、時として庭園を訪れたくなるのはなぜだろうか。庭は奥が深い。本書では、庭の本質を死=他界であるという新たな視点をもって、再び京都の名庭に対峙してみたい。庭園が私たちに饒舌に語りかけてくるのである。日本一の観光地・京都でとりわけ見所の多い珠玉の庭園群。最新の研究成果を盛り込みながら、世界遺産を含む27名庭を新たな庭園観で描く。庭園リスト、各庭の詳細データ・MAP付き。

■目次

・第一章 日本庭園の原型

西芳寺/天竜寺

・第二章 あの世を再現する

平等院/浄瑠璃寺

・第三章 勝者と敗者のモニュメント

鹿苑寺(金閣寺)/慈照寺(銀閣寺)

・第四章 一期一会の空間

妙喜庵待庵/三千家の露地

・第五章 普請狂・豊臣秀吉の死期と庭

醍醐寺三宝院/西本願寺

・第六章 秀吉神格化の阻止と徳川家康

西本願寺と秀吉の神格化/秀吉神格化の阻止

・第七章 王権としての庭

神泉苑/二条城

・第八章 日本庭園の否定

西欧文化を学んだ男/仙洞御所

・第九章 石庭のエキスパート

大徳寺/南禅寺

・第十章 庭園史最大の謎を推理する

龍安寺/高台寺傘亭、時雨亭

・第十一章 作者と創建年代の謎

桂離宮/遠州作の真偽/曼殊院 桂離宮との類似性

・第十二章 反骨の天皇の内なる声

修学院離宮/円通寺/詩仙堂

・エピローグ/おわりに/参考文献

・仙堂御所・桂離宮・修学院離宮参観申し込要領

・京都広域図

・本書掲載庭園リスト

著者:宮元健次

出版社:光文社

サイズ:新書

ページ数:285

発行年:2004.10