住宅政策のどこが問題か 「持家社会」の次を展望する
借家から持家へ、小さな家から大きな家へ、マンションから一戸建てへ・・・。戦後日本では、住まいの「梯子」を登ることが標準のライフコースとされてきた。ところが、時代が変わり、さまざまな人生のかたちが現れ、「持家社会」は動揺し始めた。
さらに、90年代末から住宅システムが市場化され、住宅資産のリスクは増大した。ローン破綻があいつぐ事態が、これから日本で起こらないとも限らない。
本書は、グローバルな潮流をふまえたうえで、住宅システムの変遷を検証すし、さらに日本社会が新自由主義から何処へ向かうべきかを考察する。
■目次
・はじめに
・1章 住宅所有と社会変化
・2章 持家社会のグローバル化
・3章 住まいの「梯子」
・4章 住宅セーフティネット
・おわりに
・あとがき
・引用文献
著者:平山洋介
出版社:光文社
サイズ:新書
ページ数:310
発行年:2009.03
