神社霊場 ルーツをめぐる
日本人にとって信仰とは何だろうか?たとえば初詣。その目的は、一年の健康・多幸を祈願することだったり、豪華絢爛な社殿や伽藍を拝して楽しむことだったりする。しかし、日本人の信仰の原点を探ると、信仰の意味とはそのような浅はかなものではなかったことが分かる。死者をまつる墓から、山、巨樹、奇岩、川、さらには自然現象まで、人々は特別な意味を見出した森羅万象に畏れを抱き、崇拝したのである。そこでは、日常の認識を超えた”大いなるもの”に包まれ、それを体感することに意味があったのだ。本書は、日本の神々、信仰のルーツをもとめ、神社・霊場をめぐる旅へ誘う。
■目次
・旅のはじまり
第I部 神社だけ見てもわからない
第II部 神社・霊場の原風景 遥か縄文からのメッセージ
第III部 出雲と伊勢 神社の誕生 神話とともに
第IV部 列島縦断 神、仏、霊のさまざまなあらわれ
旅のおわりに
参考文献
著者:武澤秀一
出版社:光文社
サイズ:新書
ページ数:318
発行年:2009.12
