モホイ=ナジ 視覚の実験室
構成主義の写真家、バウハウスの教師として知られるハンガリー出身の芸術家モホイ=ナジ・ラースローの全貌を紹介する日本で初めての書籍。写真、デザイン映画、キネティック・アート、造形教育といった多領域にわたるその活動は、「光と運動による造形」がもたらす「新しい視覚(ニュー・ヴィジョン)」の追求に貫かれており、メディア・アートの先駆者として高く評価されているモホイ=ナジの、日本初公開となる遺族所蔵のコレクションを中心に、国内外の美術館から集められた約300点の作品・資料を収録。
■目次
・回想 シカゴのモホイ=ナジ(ハトゥラ・モホイ=ナジ)
・Ⅰ ブダペスト 1917-1919 芸術家への道
・II ベルリン 1920-1922 ダダから構成主義へ
・III ワイマール─デッサウ 1923-1928:視覚の実験
・IV ベルリン─ロンドン 1928-1937:舞台美術、広告デザイン、写真、映画
・Ⅴ シカゴ 1937─1946:アメリカに渡ったモダンアートの思想
・写真は光の造型である
モホイ=ナジ・ラースロー 1928
・画家モホイ=ナジ・ラースローの誕生
パシュート・クリスティナ
・モホイ=ナジ・ラースローと生命中心主義
オリヴァー・AIボーター
・視ることのダイナミズム モホイ=ナジの映画と写真
アンドレアス・ハウス
・創造は、国境を越えて モホイ=ナジと中欧のアヴァンギャルド
井口壽乃
・光をたぐる手 モホイ=ナジと日本の出会い、最初期の事例から
水沢勉
著者:井口壽乃
出版社:国書刊行会
サイズ:B5
ページ数:308
発行年:2011.04
