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村野藤吾のファサードデザイン 図面資料に見るその世界

セール価格 4,180円(税込)

日本を代表する建築家の一人である村野藤吾。その作品の主軸のひとつである、都市の街角を形づくるビルディング、劇場などのランドマーク的建築群に込められた独特の思想のありかを、遺された貴重な設計図をもとに読み解く。新規撮りおろし写真、初公開資料多数収録!

■目次

・巻頭グラビア 撮影:市川靖史

・論考:村野藤吾の都市への眼差し 松隈洋

1.「森五商店東京支店(近三ビル)」1931年

  復興の街に結実する初志  石田潤一郎

2.「そごう百貨店(そごう大阪店)」1935年

  大大阪時代の名建築「そごう百貨店」  福原和則

3.「フジカワ画廊(現・フジカワビル)」1953年

  過剰なヴォイド フジカワ画廊のファサードをめぐって  笠原一人

4.「丸栄百貨店(現・マルエイ本館)」1953年

  丸栄百貨店の2つのファサード  大平滋彦

5.「近映会館」1954年

  近映会館 戦後の阿倍野に投じた一石  竹内次男・小谷川勝

6.「ドウトン(現・コムラードドウトン)」1955年

7.「神戸新聞会館」1956年

  織り込まれた都市の文脈 神戸新聞会館の形態操作  笠原一人

8.「読売会館・そごう東京店(現・ビックカメラ有楽町店)」1957年

  形態操作と都市への開き方の間で  松隈洋

9.「大阪新歌舞伎座」1958年

  「桃山風」の虚と実  石田潤一郎

10.「泉州銀行本店(現・池田泉州銀行泉州営業部)」1959年

  紀州街道沿いのファサード 泉州銀行本店  安達英俊

11.「輸出繊維会館」1960年

  素材と形から紡ぎだされる「船」  角田曉治

12.「森田ビル(現・森田ビルディング)」1962年

  寡黙な「黒」に隠された重層性  角田暁治

13.「日本生命日比谷ビル(日生劇場)」1963年

  時代を超えるファサード 日本生命日比谷ビル  福原和則

14.「浪花組ビルディング(住実ビル/現・浪花組本社ビル)」1964年

  「時」を語る「寓意」としての建築  西島業士

15.「千里南地区センター」1964年、65年、76年

  ニュータウンの「顔」をつくる 「つじつま合わせ」としての千里南地区センター  笠原一人

16.「村野・森建築事務所」1966年

  阿倍野という風景 村野・森建築事務所  安達英俊

17.「大阪ビルヂング八重洲口(現・八重洲ダイビル)」1967年

  スタイリッシュなファサードの実現  松隈洋

18.「高橋ビル本館(現・アールビル本館)」1970年

  黒 街を映し出す壁  豊田充広

19.「日本生命岡山駅前ビル(現・岡山タカシマヤ)」1973年

  日本生命岡山駅前ビルのファサード  山田雄祐

20.「日本興業銀行本店(現・みずほコーポレート銀行本店)」1974年

  ガラス張りの近代建築を超えて  松隈洋

21.「村野・森建築事務所(藤栄社心斎橋ビル)」1984年

 「場」を語る 「慎ましい」建築  西島業士

 インタビュー:塚本由晴氏に聞く 村野藤吾に何を読み取るのか

 インタビュー:酒井一光氏に聞く 村野藤吾の都市への振る舞い

 掲載図面データ

 村野藤吾関連年表

著者:村野藤吾の設計研究会

出版社:国書刊行会

サイズ:A4変

ページ数:176

発行年:2013.02